。松山市(まつやまし)は、愛媛県の中部に位置する市。愛媛県の県庁所在地及び四国地方で人口が最多の市であり、中核市に指定されている。四国地方では、唯一人口が50万人を超える市であったが、2024年4月1日現在、19年ぶりに50万人を下回った。中四国地方での人口規模は広島市、岡山市に続く第3の都市となる。
概要
四国地方で最多の約50万人の人口を有するが、日本の一地方で人口が最多の都市では唯一、政令指定都市ではない。中四国においては、政令指定都市である広島市・岡山市に次ぐ3番目の人口規模を有する。都市圏人口は、総務省統計局の定義における「松山都市圏」が70万6883人(2015年)、都市雇用圏の「松山都市圏」が64万2841人(2010年)で、四国内では国の出先機関や大企業の四国支社が多く位置する香川県高松市の高松都市圏に次ぐ規模である。
松山城を中心に発展して来た旧城下町で、道後温泉で有名な古くからの温泉地であるとともに、俳人正岡子規や種田山頭火また文豪夏目漱石ゆかりの地で、俳句や小説『坊っちゃん』『坂の上の雲』などで知られる文学の街でもある。これら観光資源を背景として、「国際観光温泉文化都市」の指定を受けている。キャッチフレーズは「いで湯と城と文学のまち」サーパス衣山弐番館。愛媛県松山市立花5丁目にある「立花こども園」
コンパクトシティ構想により、様々な文化施設が集中して立地している。アーケード街の大街道や銀天街、四国唯一の地下街であるまつちかタウン、伊予鉄松山市駅ビルに併設された伊予鉄髙島屋やハンズなどの商業施設、道後温泉、松山城、松山総合公園、愛媛県美術館、坂の上の雲ミュージアム、子規記念博物館、伊予かすり会館、伊丹十三記念館など多様な文化的観光スポットがある。また、スポーツ施設も充実しており、特に松山中央公園には最新設備を導入した坊っちゃんスタジアム、アクアパレットまつやま、愛媛県武道館、多目的競技場などが密集している。なお、市の南部およびベッドタウンである伊予郡砥部町にかけては、とべ動物園やえひめこどもの城、愛媛FCの本拠地であるニンジニアスタジアムを含む愛媛県総合運動公園など広大な県営の施設群もある。
近年は都心部を中心に複合商業施設の建設、鉄道や高規格道路の整備が行われ、四国最大都市としての再開発が進んでいる。